26年前の1月17日、阪神淡路大震災が起こりました。
朝5時46分に今治でも揺れを感じるほどの地震だったことを思い出します。
テレビの画面に映し出される光景に目を疑うほどの悲惨さを感じました。
その後各地で起こっている大きな地震の報道に驚きと怖さを感じるものの
揺れることの少ないこの今治では地震に対してどこか他人事のように感じているのではないでしょうか。
南海、東南海地震が来ると叫ばれていますが、『もしも』の対策は出来ていますか?
土木業者はもしもの場合にすぐに必要となる重機、ダンプを日々使用して仕事をしています。
地震によって道路が寸断された、大雨によって土砂が崩落した、大きな揺れで家屋が倒壊した・・・
そんな時に必要となるのが大きな重機とそれを操作できる人材です。
倒壊や崩落したものは『がれき』として処理をしなくてはなりません。
それを運ぶためのダンプと運転手も必要となってきます。
もしもの有事に備えて、我々が出来ることをスムーズにこなす為に時折、訓練を行っています。
今では誰もが持っているスマホ。社員間でのグループlineを活用し安否確認訓練を行います。
そこで安全が確保できた者から、指示された場所へ参集します。そのための参集訓練も行います。
それが仕事時間中とは限らない。
夜中なのかもしれない。自宅から会社まで、あるいは資材を置いている倉庫まで参集します。
訓練では車での参集が可能ですが、道路が寸断されていたり、家屋が倒壊している場合は自転車若しくは
徒歩になるかもしれません。そんな最悪の状況を想像しながらの訓練を行います。
誰が何分かかってたどり着くのか・・・細かいことまで把握しておくためです。
到着した順に、手持ちの現場でのパトロールを行います。
現場で起こっている災害の影響をまず取り除き、周辺の方々への危険を回避するためです。
市や県からの応援要請にも即座に対応できるように準備を整えます。
津波や倒壊の危険が一番少ない場所に非常時に必要な資材、社員のための非常食を保管しています。
常に必要な数や消費期限を確認し、入れ替えが必要な場合は即座に入れ替えておきます。
昨年は、非常食のごはんとカレーの消費期限が迫っていたため、社員の昼食を兼ねて試食会を行いました。
ご飯ができるまでの手順、温めるための水がどのくらい必要か、食べるためにお皿やスプーンもいる。
訓練の度に改善すべき点、補充すべきものを把握します。
実際に災害は起きてほしくはありませんが、こればかりは予想も想像もできないです。
地域の防災士の方々が定期的に避難所の設置訓練をされています。
何度も、何度も繰り返し訓練することで手順が身に付き、いざというときに動けるためなんだと思います。
私たち土木工事に携わっている者も日々の作業で培ったものを災害時にフル活用できるように
少しでも素早く動けるように訓練を重ねていきたいと思っています。