新しい道路や橋が出来ると地図に残ります。『地図に残る仕事』が土木に携わる者にとって、一つの勲章のようなものになります。
が、そんな目に見えるものだけが土木工事ではありません。

今回は、表に出てこない仕事をご紹介します。

下水道管の老朽化に伴う取替工事です。
皆さんが散歩や車で通る道にあるマンホールを取り換えています。
道を走っていて工事のために交通誘導員さんに止められることがあると思います。なるべくご不便をおかけしないように努力はしているのですが、地中の工事となるとどうしても通行制限をしないといけません。（ご理解ください）

アスファルトにカッターで切り込みを入れ、重機で掘り返します。
老朽化したものをごっそり取り替えます。

この下水の仕事は穴を掘ったまま、ほったらかしにして帰ったりはしません。
今日掘り返した部分の下水道管を取り換えて、また埋め戻します。
そして、ご迷惑をお掛けしないように仮の舗装をします。（通行の少ない場所ではもしかすると砂利のままになっているかもしれません。）
写真のような継ぎはぎの舗装を良く見ることがあると思います。翌日、続きの部分を掘り返してまた同じ作業を繰り返します。

そうやってすべての管を取り換えてから、きれいに舗装をやり直します。
継ぎはぎではなく全面舗装です。

地図にも残らない、皆さんの目に触れることもありません。しかし、快適に生活していただくために必要な排水にも土木の技術が関わっています。