【まいぷれ今治】「ゆず&なづな」おすすめランチ特集

なづなのただいま今治~♪
今回のランチ旅で訪れたのは、今治の歴史ともに歩んできた場所に、新たな風を吹き込む注目の新店。
2025年2月、かつて『たくま饅頭本舗』が営まれていたその跡地に誕生した 【たくま茶屋】 です。

明治の初め、今治と松山を結ぶ街道沿い、宅間町で生まれた『たくま饅頭本舗』。
地名にちなんだ“たくま饅頭”は、外の皮はうすく、中の餡はきめ細やかで
やさしい甘みが口いっぱいに広がる――。
そんな素朴なおいしさは、地元の人々に長く親しまれてきました。

5代にわたって愛されたその味も、2016年、惜しまれつつ幕を下ろすことに。
しかし、「もう一度ここを、心あたたまる時間を過ごせる場所にしたい」と立ち上がったのが、『たくま饅頭本舗』5代目店主の奥さま、神野早苗さんです。

長い年月を重ねて、新しいかたちで生まれ変わった「たくま茶屋」。
“たくま饅頭”はその幕を閉じ、今度は“食事処”として、地域のみなさんをあたたかく迎えたい――。
そんな想いを胸に、新しい一歩を踏み出しました。

リノベーションされた店舗は、歴史ある建物の風合いをそのままに、ゆったりとくつろげる広い空間や、工場時代の換気扇を活かした高い天井。
昔ながらのぬくもりを残しつつも、今の時代に寄り添う“新しいたくま”のかたちです。

この日いただいたのは、一番人気の「たくま茶屋ランチ」(1,300円)。
2日ごとに入れ替わるメニューで、行くたびに新しいおいしさに出会えるのが魅力です。
他にも、「豚しょうが丼定食」や「おうどん」など、気軽に楽しめるメニューが揃っているので、その日の気分で選ぶのも楽しみのひとつ。

たくま茶屋のランチは、その日、その季節にいちばんおいしいものを届けたいという想いから、旬の野菜をたっぷりと使い、彩りと栄養バランスにもこだわった献立。

主菜・副菜・小鉢・お味噌汁まで、ひとくちごとに感じるのは、食材そのもののやさしさと、どこか懐かしくて、ほっとする手づくりごはん。

食後には、ふんわり軽やかなシフォンケーキとドリンクのセットを。
ランチもデザートも、手づくりのやさしい味わいが美味しく、最後のひとときまで心満たされるランチ時間となりました。

当初はもう少し小さな規模を想定していたという「たくま茶屋」。
けれど、友人や娘さんの心強い協力により、思いがけず大きなお店に育ちました。
その分、多くの世代の方が足を運んでくれるようになり、体にやさしいランチや甘味を通じて、地域とのつながりが少しずつ広がっていることに、「うれしい気持ちでいっぱい」とやさしく微笑む神野さん。

店内には、長年大切に保管されていたピアノが、調律を経て再び音を奏でられるように。
マイクも設置されているので、「いつか音楽イベントができたら楽しいかも」と声が弾みます。

お店の真ん中に置かれているのは、ご実家から運んできたという囲炉裏。
「寒い日には焼き芋を焼いたり、みんなでお鍋を囲んだりできたら…」そんなあたたかな願いから、人と人とが自然とつながる場づくりが始まっています。

取材の最後には、囲炉裏のまわりに鉄瓶や鉄鍋を並べ、実際の雰囲気を再現してくれた神野さん。
その場にいたお客さんたちも自然と集まり、囲炉裏を囲んで会話が生まれ、笑顔の輪がひろがっていきました。

時代を紡いできた場所に、そっと流れる居心地のよいやさしい時間。
再び灯された“たくま”のあかりは、変わらぬ想いとともに、今治のまちを照らし続けています。

■たくま茶屋
住所/愛媛県今治市宅間甲130-2
電話番号/0898-25-8028
営業時間/11:00~15:00(L.O14:30)、19:00~23:00
定休日/日・月曜(不定休あり)
駐車場/あり
今回紹介したランチ/たくま茶屋ランチ(1,300円)
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。